【学生】後藤遥さん(石川知一研究室)が映像表現・芸術科学フォーラム2024において企業賞(コロナ社賞)を受賞しました

情報連携学部 石川知一研究室の後藤遥さんが発表した研究「動画中の歩行者動態の推定と群集シミュレーションへの適用に関する研究」が、映像表現・芸術科学フォーラム2024(2024年3月5日・東京工科大学にて開催)において、企業賞(コロナ社賞)を受賞いたしました。

この学会は映像情報メディア学会 映像表現&コンピュータグラフィックス研究会、画像電子学会、芸術科学会、画像情報教育振興協会(CG-ARTS)の合同主催によって開催され、ビジュアルコンピューティングのあらゆる分野における研究、開発、実装、応用システムについて議論するだけでなく、アーティストによる新しい表現や芸術科学分野における発表の場となっています。学会の詳細はこちら

受賞となった研究は、渋谷のスクランブル交差点の人が行き交う動画から機械学習によって人物位置と動態を推定し、古典的なアルゴリズムによって移動速度を推定することで、群衆シミュレーションに必要なパラメータを計算し、群衆シミュレーションで動画の様子を再現することを目的として取り組んだものになります。

研究の動機はアニメーション制作の現場において、言語情報による意思疎通で発生する齟齬を、動画によって共通認識を得るための簡易的な方法を考案しようとしたところにあり、アニメーション制作における課題に向き合っていることを評価され、受賞に至ったとのことでした。

  • 後藤遥さんのコメント
    受賞の知らせを聞いたときには、なんで自分の研究が受賞できたのだろうと不思議に思いました。研究室のみなさんありがとうございます。特に石川先生には感謝しきれません。
  • 石川准教授のコメント
    この研究は後藤さんが卒業研究として取り組んでいたものです。映画に登場する群衆アニメーションに違和感を覚え、ある人混みのシーンを記述するためには言語情報より映像のような非言語情報が有用であるだろうという仮説から、最新の機械学習技術を導入し、映像から群衆シミュレーションのパラメータ推定を行いました。研究の終盤では後藤くんのコーディング能力も格段に上がったと思います。今回の発表で頂いたコメントを参考に、さらに研究を発展させていきたいと思います。

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