情報連携学部の川原亮一教授らの研究発表「エッジクラウド連携による機械学習の処理性能と精度に関する理論評価に向けた一検討(2020年9月発表)」が、電子情報通信学会第27回情報ネットワーク研究会研究賞を受賞しました(2021年3月4日)。
情報ネットワーク研究会では、毎年1月〜12月に発表された論文の中から、特に優秀であり今後の活躍が期待される論文を情報ネットワーク研究賞として表彰しています(研究会HPより)。
本研究は、エッジコンピューティングを活用して大規模なデータを効率的に処理し、機械学習によりネットワークオペレーションを高度化するための研究です。具体的には、ネットワークオペレーションタスクのうち異常トラヒック監視の問題を対象にしています。エッジクラウド連携方式によりデータの分散処理を行った場合の、データの収集及び前処理にかかる時間および機械学習精度に対する理論評価式を検討し、シミュレーションによりエッジクラウド連携の有用性を評価しました。
【川原亮一教授のコメント】
本研究はNTTとの共同研究成果になります。ネットワークへのAI活用に関する研究は盛んにおこなわれており、AI活用への期待は今後より一層高まっていくのではと思っております。本研究ではエッジクラウド連携について理論モデルの検討から進めており、より実用的な研究へと発展させていくなど今後も情報ネットワークの研究に取り組み,将来の情報ネットワークの発展に貢献できるよう研究を進めていきたいと思います。
受賞者: 田尻兼悟(NTT)・川原亮一(東洋大)
対象講演名:エッジクラウド連携による機械学習の処理性能と精度に関する理論評価に向けた一検討(IN2020-23)