中島広貴さんと傳田颯真さん(いずれも情報連携学部4年生・石川知一研究室)が発表した研究「Minecraft DatapackにおけるHeight FieldとPBF粒子を用いたハイブリッド流体表現の検討」および「2Dジャンプアクションゲームにおける入力補償機構の許容時間設計に関する実験的検討」が、エンタテインメントコンピューティング2026(EC2026)において、一般セッション優秀賞を受賞いたしました。
EC2026は、情報処理学会EC研究会が主催するエンタテインメントコンピューティング分野の学術会議で、2026年9月1日から3日まで京都産業大学において開催されました。EC2026では、「エンタテインメントデザインの新時代」をテーマに、新たな技術や表現、ゲーム・コンテンツ、人の体験などに関する幅広い研究発表が行われました。学会のHPはこちら。
今回受賞した2件はいずれも、3日目のレギュラーセッション7「ゲームのための表現・要素技術」において発表された研究です。同セッションでは、ゲームにおける表現技術やインタラクション、要素技術に関する研究が発表されました。
中島広貴さんが発表した「Minecraft DatapackにおけるHeight FieldとPBF粒子を用いたハイブリッド流体表現の検討」では、MinecraftのDatapackという制約のある環境において、Height FieldとPBF(Position Based Fluids)粒子を組み合わせたハイブリッドな流体表現について検討しました。ゲーム内で利用可能な仕組みを活用しながら、より自然な流体表現を実現することを目指した研究です。
傳田颯真さんが発表した「2Dジャンプアクションゲームにおける入力補償機構の許容時間設計に関する実験的検討」では、2Dジャンプアクションゲームにおいて、プレイヤの入力とゲーム内の動作とのずれを補償する入力補償機構に着目し、プレイヤが違和感なく受け入れられる許容時間について実験的に検討しました。ゲームにおける操作感やプレイヤ体験を向上させるための設計指針につながる研究です。

中島さんの発表の様子

傳田さんの発表の様子

– 中島広貴さんのコメント –
この度は、一般セッション優秀賞を賜りましたことを大変光栄に存じます。本研究に際し、多くのご助言をいただきました石川先生、ならびにMinecraft内での検証や助言にご協力いただいたプレイヤーの皆様に、深く御礼申し上げます。今回の学会でいただいたご意見を基に、Minecraftという枠組みを超えた貢献につながる研究へと発展させられるよう、今後も取り組んでまいります。
– 傳田颯真さんのコメント –
このたびは一般セッション優秀賞をいただき、大変光栄に思います。今回初めて発表するにあたり、石川先生や研究室のメンバーを始め、ご協力をいただきました皆様に心から感謝を申し上げます。この賞を励みとして、今後も社会に貢献できる知見を創出できるように、一層研究に邁進してまいります。
– 石川知一教授のコメント –
今回、研究室から2件の発表がともに一般セッション優秀賞を受賞することができ、大変嬉しく思います。中島さんの研究は、Minecraftという身近なゲーム環境を研究の場として、Height FieldとPBF粒子という異なる流体表現を組み合わせることで、ゲーム内での新しい表現手法を検討したものです。実際のMinecraft上で試行錯誤を重ねながら研究を進めてきたことが、今回の評価につながったのだと思います。
傳田さんの研究は、2Dジャンプアクションゲームにおける「操作してからゲーム内で動作するまでの時間」に着目し、プレイヤが許容できる入力補償の範囲を実験によって明らかにしようとしたものです。ゲームの操作感という感覚的に捉えられやすい問題を、実験を通して定量的に検討した点に意義があると考えています。
卒研生2人の初めての学会発表で、発表や質疑を通して多くの意見をいただくことができました。今回の受賞を一つの励みとして、いただいた意見を今後の研究に活かし、それぞれの研究をさらに発展させてくれることを期待しています。
研究会公式HPでの掲載

