
学部3年の必修科目「情報連携チーム実習」では、専門科目群の専門知識・スキルを持ち寄り、1年間をかけてプロジェクトを遂行します。「オリンピック・パラリンピックへの貢献」「SDGs」「ニューノーマル」など、毎年異なるテーマで、学生自身がプロジェクトを立案・遂行します。

スマートゴミ箱
吉田 篤史・春名 美波
東京2020オリンピック・パラリンピックのゴミ問題の解決を目指し、きちんとゴミを捨てようという動機づけのために、投票機能をつけたスマートゴミ箱を開発するプロジェクトです。入口が二つに仕切られたゴミ箱に超音波センサーを設置し、ゴミ容量を計測することで、どちら側の入口により多くのゴミが捨てられたのかが、画面に表示されます。またゴミ箱が一杯になったときに、Slackに通知を行う機能もついています。実際にINIADの大学祭でも運用されました。

ゴミもん
南地 浩平・塩谷 海斗・山田 拓実・玉澤 秦司・湊 愛実
東京2020オリンピック・パラリンピックのコンセプトであるSDGs(持続可能な開発目標)に貢献するために、ゴミ拾い活動に楽しく簡単に貢献できるアプリを開発するプロジェクトです。ゴミ拾いの要素を取り入れた育成ゲームのアプリを開発しました。ユーザがゴミを拾い、その写真をスマートフォンで撮影して登録していくと、キャラクター「ゴミもん」が成長していきます。

わくわく自動販売機
宇都宮 綾優・梅田 治輝・川本 史織
東京2020オリンピック・パラリンピックで来られる訪日外国人の方に、「ちょっとした、ささいな出来事でも楽しんでもらう」をコンセプトにしたプロジェクトで、今の気分にあったドリンクをおすすめする「わくわく自動販売機」を開発しました。AI技術を利用し、利用者の顔画像から感情を推定し、その数値からおすすめのドリンクを提案します。
INIADでは、生成AIの積極的な活用を推奨しています。
チーム実習においても、生成AIの新たな活用方法について、多くの成果が生み出されました。

AI Study Map
田戸 優人・田村 燦歩・中島 周吾・吉本 康聖
生成AIとマインドマップ学習をかけあわせた、大学生向け学習支援Webアプリケーションアプリです。このアプリケーションでは、学習テーマを入力すると、ChatGPTがそのテーマを学習するためのマインドマップを、自動的に生成します。たとえば、Pythonというキーワードを入れれば、基本的な構文や関数といった、学習トピックが表示されます。各トピックの確認問題に正解すると、その項目を発展させた次の学習トピックが表示されます。このような学びを通じて、その学習テーマを体系づけて学習することを支援します。

TalkAnalyzer
阿部 賢太郎・塚本 七美・阿部 巧実・小林 遼雅
生成AIを使った、性格診断アプリケーションを開発しました。従来の性格診断では、性格診断用に決められた質問に答える必要がありました。このアプリケーションでは、利用者がChatGPTと自然な会話を行うなかで、その受け答えをもとに、ChatGPTが性格診断を行います。

INI-Connect
高田 悠平・北村 史織・松本 大知・吉岡 理央
生成AIを活用して、INIAD生の連携を向上させるアプリケーションを開発しました。たとえば、「就活がうまくいかない」といった悩みを投稿すると、生成AIがINIAD生たちの抱える悩みを抽出します。それに対して多くの共感が集まると、企画が生成されます。そして、学生が参加するボタンを押すと、Slackに自動的にチャンネルが作成され、学生の連携を促します。
学部4年では、教員の研究室に所属し、1年間をかけて専門的な研究テーマに取り組みます。情報通信技術を活用し、
社会の課題解決につなげることを目指す研究が多いようです。

No! 三密サイネージ
上原 未紅
デジタルサイネージを用いた密の回避を目的として作りました。サイネージについているカメラから人物を認識して、AIを用いてその距離を解析します。その結果密が検出された場合に、サイネージから警告を出し、ソーシャルディスタンスを促します。今後このアプリを大学に設置して実験を行うことで、実際にこのアプリが密の回避に有効かどうかを検証します。

盛り上がりDetector
福井 隼
聴覚障碍者がスポーツ観戦を楽しむことを目的に「盛り上がり」を可視化するアプリです。AIを利用してスポーツの歓声データを学習しています。スポーツ観戦中に、観客の歓声から「盛り上がり」を認識すると、スマートフォンの画面上に、色分けして表示します。スマートフォンがスリープ中は、スマートウォッチと連動します。「盛り上がり」を認識するとバイブレーションで知らせます。

AiDAR for VI
Sahas Gurung
視覚障碍者の方を対象とした、障害物までの距離と、自分の前に何があるのかを説明してくれる、スマートフォンアプリを開発しています。スマートフォンのLiDARセンサーで、障害物までの距離を教えてくれるほか、GPT-4 Visionを用いることで、周りに何があるかを説明してくれます。たとえば、壁までの距離を確認し、壁に書かれているフロアマップの内容を読み上げることもできます。

☆いにあど なび☆
鬼﨑 高幸
大規模言語モデルを活用したINIADのナビゲーションアプリを開発しています。INIADのBLE(Bluetooth Low Energy)インフラを用いて現在地を認識し、さらにChatGPTに行きたい場所を話しかけると、現在地から目的地までのナビゲーションを行うことができます。たとえば、「3410研究室」と言えば、その部屋までのナビゲーションが開始されます。ナビゲーション中に施錠されたドアを通るときには、INIADのAPIを用いて自動的に解錠してくれます。また、対話的に部屋の照明などを操作する機能も備えています。

生成AIとデジタルサイネージによる事務連絡DX
佐藤 蒼巴
生成AIを用いて学内の事務連絡をデジタルサイネージでまとめて閲覧できるシステムを開発しました。これまでデジタルサイネージに情報を掲載するには手作業でコンテンツを作成しなければならず、それには手間がかかっていました。そこで、Slack上に掲載された事務連絡をもとに、デジタルサイネージ向けのコンテンツの生成から掲載までを生成AIを用いて全自動で行うシステムを開発しました。たとえば、キャッチコピーや背景の画像、上部のジャンル分けについても生成AIを用いて行われています。INIAD卒業後も、生成AIを用いたDXの実現に貢献していきたいと思います。
INIADの学園祭では、INIADで身につけたスキルを活かした、さまざまな企画が行われます。コロナ禍に開催されたオンライン学園祭においても、システム構築から運用に至るまで、すべて学生が行いました。

子供向けプログラミング教室
春名 美波
私はこの学校でプログラムの楽しさを学び、プログラムを書けるようになれば、いろいろなアイデアをかたちにすることができるようになることを、みなさんに知ってもらいたいと思いました。そこで学園祭でプログラムを知らない子供たちのためにPythonを使って楽しくプログラムを学ぶ教室を開催しました。

QRコードを使った学園祭受付アプリ
宇都宮 綾優
授業で学んだWebアプリの知識やGitの知識を活用し、学園祭用にQRコードを使った受付アプリを開発しました。総合受付で来場者に年齢や性別などを入力してもらい統計データとして活用したり、サークル団体の受付でQRコードを読み取ることで、誰がどこを訪れたのかを調べたりできます。

脱出ゲーム
阿部 賢太郎
INIADのIoT設備を制御するAPIを使ったアプリ開発に興味があったので、それを使った脱出ゲームを大学祭で開発しました。部屋のモニターに表示されている問題を解くことで次の部屋の鍵が開き、部屋の照明が暗くなります。そして次の部屋の問題、次の部屋の問題……と解き進んでいくことで脱出することができます。プログラムを通して、現実世界のものに影響を与えられるのがとても面白いです。
INIAD生の活躍は、学内だけに留まりません。
ここでは、東京公共交通オープンデータチャレンジにおいて入賞した学生の作品を紹介します。

時刻表アプリ「デジシルベ」
寺田 一世
「デジシルベ」は、MaaSによるモビリティ革命を体感できる東京公共交通機関ガイドアプリです。東京公共交通オープンデータチャレンジで提供された公共交通関連のオープンデータを使っています。私がプログラミングを学びはじめたのは大学に入学してからですが、自分が作ったアプリやスキルが自分の生活だけでなく周りの人の生活も豊かにすることができ、とてもうれしく感じています。

Tokyo Train Delay(東京遅延情報)
リンピポルパイブル チャノン・堀口 紘平・押久保 秀英
「Tokyo Train Delay(東京遅延情報)」はオープンデータを利用し、首都圏の交通機関の遅延情報をリアルタイムでツイートするTwitter botです。また、より詳細かつ簡潔に見やすくリアルタイムの列車遅延情報を提供するWebアプリも開発しました。英語にも対応済みなので、日本人だけでなく外国人の方も、都内の円滑な移動や快適な暮らしを実現するために利用できます。
INIADでは学外での学会発表を奨励する制度もあります。毎年多数の学部生が、国内外の学会などで研究成果を発表しています。これまでに複数の学生が、その成果を表彰されています。
IEEE TOWERS Best Award賞
Yadanar Lin

